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金属材料基礎講座-84

めっきの製膜方法

 めっきの製膜方法として主に溶融めっき、電気めっき、無電解めっきがあります。それぞれの特徴を表1に示します。溶融めっきはめっき材料を溶解して、その中に鉄など基材となる材料を浸して製膜します。溶融めっきは融点の低い亜鉛やアルミニウムに適用されますが、溶融亜鉛めっき鋼板が広く使用されています。

 電気めっきとはめっき材料をイオン化した溶液に浸し、鉄などの基材をマイナス極、めっき材料または不溶性の電極をプラス極として接続し、直流電流を流すことで表面にめっき材料が析出して製膜されます。めっき材料をプラス電極とした場合は電極からイオン溶解するので、溶液の金属イオンの補給ができます。不溶性電極を使用する時は金属イオンの補給に化学薬品を使用します。電気メッキはクロムやニッケルなどのめっきで使用されます。

 無電解めっきは電気を流さずに化学反応で金属表面にめっき層を析出させます。無電解めっきの方法として還元剤を使用した無電解めっきがあります。めっき材料をイオン化した溶液に還元剤も添加します。還元剤から放出された電子をめっき浴の金属イオンが受取り、還元することで析出します。無電解めっきにはニッケル-リンめっきなどがあります。

めっき方法 適応材料 製膜方法

 溶融めっき

(どぶ漬け法)

 Zn、Alなど めっき材料を高温溶解させて、その中に浸します。

電気めっき

(電解めっき)

Zn、Sn、

Cr、Niなど

めっき材料がイオン溶解した液に浸し、

電気を流し表面に析出させます。

無電解めっき

(化学めっき)

Niなど

めっき材料がイオン溶解した液に浸し、

電気を流さずに表面に析出させます。