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金属材料基礎講座-83

めっき

 めっきとは金属表面に別の金属材料の皮膜を形成することです。めっきを行う目的は防食の他にも装飾や耐摩耗性向上などの理由もあります。めっきの材料として亜鉛、アルミニウム、スズ、ニッケル、クロムなどがあります。それぞれのめっき材料としての特徴を表1に示します。めっきの製膜方法として溶融めっき、電気めっき、無電解めっきなどの方法があります。鉄によく使用されるめっきとしては溶融亜鉛めっきがあります。

 防食としてのめっきは下地金属である鉄との電位差が重要になります。めっきがはがれて下地が露出した時に、亜鉛のように鉄よりも卑な金属がめっきされている時は、めっき部分が腐食される犠牲防食の効果があります。一方、ニッケルのように鉄よりも貴な金属がめっきされている時は、露出した時に下地金属が腐食されます。その様子を図1に示します。めっきの密着性は製膜条件以外にも下地金属の表面状態や洗浄も非常に重要です。

めっき材料 鉄との電位 特徴
 亜鉛

 炭素鋼の防食として亜鉛が広く使用されます。

トタンとも呼ばれ犠牲陽極作用があります。

アルミニウム 耐食性と耐熱性がある。犠牲陽極作用があります。
スズ

耐食性があり、ブリキとも呼ばれます。

缶詰などに使用されます。

クロム

耐食性の他に耐摩耗性、装飾目的でめっきされます。

六価クロムは有害物質。

ニッケル

耐食性、装飾目的にめっきされます。

光沢ニッケルメッキや多層めっきなどがあります。