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金属材料基礎講座-57

酸化数

酸化数

腐食反応では酸化還元反応を扱います。酸化還元反応は単に金属と酸素が反応するだけでなく、電子の授受によって金属がイオン化することも酸化還元反応と呼びます。電子を放出して、鉄イオンのようにプラスイオンになることは酸化反応です。反対に電子を受取り、酸素イオンのようにマイナスイオンになることは還元反応です。原子が電子を受け取ったり、放出することは酸化数の変化として現れます。そのため酸化数の定義が必要になります。酸化数の定義を表1に示します。酸化数が増加することは酸化反応となり、酸化数が減少することは還元反応となります。

 

表1 酸化数の定義

・単体を構成する原子の酸化数は0である

・単原子からなるイオンの酸化数はイオンの価数(電荷)に等しい

・酸素原子の酸化数は原則的に-2である

・水素原子の酸化数は原則的に+1である

・電荷を持たない化合物の全原子の酸化数の総和は0である

・複数の原子で構成されるイオンの全原子の酸化数の総和はイオンの価数(電荷)に等しい