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エピソード-211

不満や悪口

 納得できないことや嫌なことに対して不平や不満を感じることはよくあります。そこから悪口につながることもあります。もちろん一時的なストレス発散のために悪口を言うことはありますし、それを全く感じないことは無理です。しかし常に誰かに対して、何かに対して不満を感じて悪口を言うのは異常な状態です。これは精神的に不安定だったり、常にイライラしている状態と似ています。何かきっかけとなる出来事はあるかもしれませんが、常時不満を口にするのはその人が満たされていない時などに起こりやすいです。

 ここで、実際に不満を感じている出来事が解決した後にどのような反応をするか注目します。解決した後にほとんど不満を言わない時はその出来事が問題だったのでしょう。しかし、一つ解決してもすぐに別の出来事に対して同じように不満や悪口を言う人もいます。この場合はどんなに解決しても本人が満たされていないので、不満に際限がありません。この時は出来事を解決するのではなく、本人に本当は何に不満なのかをしっかり聞く必要があります。表面的な出来事ではなく、本人にしかわからないことや本人すら気づいていない不満を聞き出さなければ同じことの繰り返しになります。そしてこれには聞く人の技量だけでなく、話す本人も隠し事をせず全てを話す潔さも重要になります。

 

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