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エピソード-223

頭ごなしに否定する

 相手の言うことを聞かずに否定すると、相手はとても嫌な気持ちになります。パワハラの代表格です。よっぽど悪い時でない限り頭ごなしに否定するのは避けた方がいいでしょう。しかし、単純に相手の意見を否定することはよくあります。色々な理由があると思いますが、相手の意見をよく聞いたうえでの判断でしょうか。それとも「話を最後まで聞くまでもない」というスタンスでの判断でしょうか。相手の意見があまりにも幼稚でつまらない時は仕方ありませんが、話を最後まで聞くまでもないという意識を繰返すと相手を頭ごなしに否定しやすくなってしまいます。これは自分では無意識的に行っているので、自覚しにくいです。「私は相手のことをよく聞いたうえで判断している」と宣言することは簡単ですが、実行するのは難しいです。

 否定の反対は相手の肯定、承認などです。日常的に肯定や承認を行っている人の場合、否定することが少ないので、頭ごなしに否定することは少ないかもしれません。普段の行動は思っている以上に身体に染みついています。「その時がきたら行動する」と言っても、その時がきたら何もできないことはよくあります。自分が嫌な行動、したくないことを意識するだけではなく、好きな行動ややりたいことを習慣的に行うことで嫌な行動をしなくなることが出来ます。

 

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