エピソード-190

人との距離感

　対人関係における距離感は人それぞれです。相手の懐にどんどん入っていく人がいれば、やや離れた距離感のある人もいます。距離感はどれが正解というのはありません。どんどん入ってきてほしい相手であれば入ればよいです。あまり入ってほしくない人にはそれなりの距離感をとります。そして距離感のある人は心の交流がしにくい、分かり合うことが大変と思われるかもしれません。確かに距離の近い人よりは心の交流はしにくいかもしれませんが、距離を取ると壁を作るは別物です。少し時間はかかるかもしれませんが、壁がなければ相手と心の交流を深めることが出来ます。壁があると、一見仲良く見えてもその関係性は見た目よりも弱いかもしれません。

　相手と仲良くなるためには相手の懐に入るよりも、自分の懐を見せることです。懐に入られるのを嫌がる人には無理やり入るよりも手の内を見せる方が効果的です。もし相手があなたに興味を示せば相手からあなたの懐に入ってきます。また、普段は懐に入ってばかりの人が、少し距離をとると相手の反応がいつもと変わるかもしれません。逆も同じです。いつもとは違う距離感を少し挑戦してみるのも一つの経験であり面白いです。常に懐に入ってばかりでは疲れますし、離れてばかりでは単調です。

(前の記事)　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　(次の記事)