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金属材料基礎講座-115

JIS G3141 冷間圧延鋼板及び鋼帯

 冷間圧延鋼板はSPCC(Steel Plate Cold Commercial)と呼びます。なお、熱間圧延鋼板はSPHC(Steel Plate Hot Commercial)と呼び、JIS G3131 熱間圧延軟鋼板及び鋼帯に規格されています。JIS G3141ではSPCC、SPCD(Steel Plate Cold Deep Drawn)、SPCE(Steel Plate Cold Deep Drawn Extra)、SPCF、SPCGの5種類が規格されています。これら材料の化学組成と適用厚さを表1に示します。冷間圧延鋼板は熱間圧延鋼板を冷間圧延して作られます。そのため板厚精度が高く、表面には光沢があります。冷間圧延鋼板はミガキ材、圧延材、コールドと呼ばれることもあります。軟らかいのでプレス加工、曲げ加工、絞り加工などに使用されます。しかし、表面はさびやすいので塗装やめっきなどの対策が必要です。

表1 冷間圧延鋼板及び鋼帯の化学成分及び適用厚さ
 種類の記号 Mn P S

適用厚さ

(mm)

用途

(参考)

SPCC ≦0.15 ≦1.00 ≦0.100 ≦0.035 0.10~3.2 一般用
SPCD ≦0.10 ≦0.50 ≦0.040 ≦0.035 0.15~3.2 絞り用
SPCE ≦0.08 ≦0.45 ≦0.030 ≦0.030 0.15~3.2 深絞り用
SPCF ≦0.06 ≦0.45 ≦0.030 ≦0.030 0.40~3.2 非時効性深絞り用
SPCG ≦0.02 ≦0.25 ≦0.020 ≦0.020 0.40~3.2 非時効性超深絞り用

JIS G3141を元に作成