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金属材料基礎講座-96

鉄鋼製錬 連続鋳造・圧延

 転炉・取鍋製錬の次に溶鋼は連続鋳造によって所定の長さのスラブ、ビュレット、ブルームなどに成形されます。連続鋳造の模式図を図1に示します。取鍋の溶湯はタンディッシュに移されます。タンディッシュでは酸化物などのスラグを表面に浮かばせて除去します。タンディッシュの下から鋳型へ溶湯を流します。ここで鋼の表面が凝固され、引き出されて湾曲していきます。そして二次冷却され中心まで凝固します。このように途切れることなく一つの帯として鋼ができます。そしてガス切断機によって所定の長さに切断します。切出されたスラブやビュレットなどは連続鋳造後、加熱炉によって所定の温度に加熱して熱間圧延を行い板、棒、線、管などに加工されます。薄板に加工する場合は冷間圧延によって加工されます。連続鋳造は溶鋼全体を一つの帯にするように加工します。そのため、バッチ式に鋳造して鋼塊を作るよりも以下のような利点があります。

 

1、ビュレット形状が圧延製品に近いので歩留まりがよい。

2、連続鋳造と圧延工程の間のエネルギー損失が少ない。

3、鋼材の偏析や不純物介在物が少ないことなどです。