自分と同一視する
自分の持ち物や所属する会社や組織を「自分のもの」と考えがちです。「ウチの会社」と言うこともあります。確かに長年関わりがあると、物や会社など色々なものに愛着がわいてきます。適度な愛着はモチベーションなどにもつながりますが、限度を超えると問題もあります。自分の思い通りにならないと大きく反抗したりします。「自分だけのもの」という独占欲も出てきます。こうなると冷静で客観的な視点、判断力がなくなっていきます。人の意見にも耳をかさなくなります。色々な思いがあったとしても、あくまで自分は自分、物は物、会社は会社なのです。決して自分とイコールではないのです。
同一視は物や会社など目に見えるものだけではなく、習慣や考え方など多岐にわたります。習慣が地域によって様々なことは明らかですが、実際に違うことを指摘されると戸惑います。それだけ無意識的に同一視しているのです。ただし、同一視自体は決して悪いことではありません。日々の生活においてはむしろ必要なことです。同一視している自覚がないことが問題なのです。ただ「同一視していた」という意識があれば、過剰な反応は起こさなくなります。問題なのは過剰な反応なのです。
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