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エピソード-227

能力を活かす場所

 自分の能力を高めることはとても大事ですが、同じくらい大事なのはその能力を活かせる場所に行くことです。例えば英語がとても上手な人がいます。どんな英文でも理解し、ネイティブの会話にも対応できる素晴らしい能力を持っています。しかし、英語の人や海外の人と全く縁のない会社ではせっかくの能力を活かすことが出来ません。その人の最大の強みを活かすことが出来ません。強みを活かすためには外資系企業や直接海外に行くことなどです。そこではきっと大きな活躍や成果が期待できるでしょう。

これは一つの例ですが、何か他の人にはない高い能力を持っていても、ふさわしい場所に行かなければ大きな活躍や成果は難しいです。一見当たり前なことですが、「今の仕事は自分の能力を活かせる場所だろうか?」という問いは誰でも、どこでもあります。客観的に自分の能力はどの程度なのか判断するのは難しいので、悩みやすいです。場所についても、外から見る時と、中に入った時では違って見えます。周りから自分への評価が低い時に、自分の能力が劣っているのか、周りの人の要望と合わないのか、自分で判断しなければなりません。そして自分も周りもどちらも思い違いをしている可能性もあります。

 最終的には自分で決めるのですが、周りの人に対して運任せにしたり、ダメなら他に行けばいいと思うよりも「この場所で自分を活かす」と決めることはとても重要です。それによって主体的に自分を活かす行動を起こすようになるからです。

 

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