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エピソード-187

相手の感じ方は分からない

 相手が自分のことをどのように感じるか、周りの目に気になることがあります。できれば自分の思っていること、考えていることをそのまま感じてほしいものですが、どれだけ自分のことを正直に話しても100%完全に理解してもらうことは出来ません。そして、「そうじゃない、私は○○という考えなんだ」と意地になっても、ほとんど変わりません。相手に自分の思うように感じてもらうことは一種のコントロールです。他人をコントロールすることは出来ません。相手は相手の思うままに感じるだけなのです。例えあなたの意図とは違っても、相手にとってはそれが事実となります。

 相手がどのように感じるかについては自分からはほとんど関与できません。ある程度、丁寧な話し方やプレゼンのコツ、伝え方などのノウハウはありますが完璧ではありません。人間関係で悩むことに、相手と分かり合えないことがあります。しかし残念ながら、自分が○○と思ってほしいことはほとんど相手に伝わりません。相手は相手の思うがままに感じるだけです。それを変えようとすると相手ともめます。あの人は○○と思ったんだな、と素直に受け入れることです。これは「どうせ何を言っても分かってくれない」という諦めの気持ちとは違います。ただ相手の考えを受け入れることです。別に自分が納得する必要もありません。良いも悪いもなく、ただ受け入れることです。