エピソード-185

能力から成果への変換

 傾向として能力のある人ほど成果が高く・多くなりやすいです。しかし、ある程度の人でも高い成果を出すことはできます。目に見えない個人の知識や経験、スキルなどの能力と、これら能力を活かして成果を出す力は別です(呼び名として、ここでは成果を出す力を成果力と呼びます)。学生時代の成績と仕事の成果を比較する時の例えにも使われます。勉強することと成果をだすことは別であるというものです。では知識や経験を身に着けることと成果を出すための行動は何が違うのでしょうか。

 まず、どちらにも共通することとして、継続することと、常に成長を意識することがあります。その上で、成果力に特に重要なこととしてアウトプットがあります。自己アピールをする、報告をする、プレゼンをするなどほとんどの場面でアウトプットしなければなりません。能力を高めるためにもアウトプットは有効で効果的ですが、成果力ほど必須ではありません。黙々と作業をこなすことでも知識を得ることは出来ます。アウトプットの上手い、下手によって成果は変わります。アウトプットは回数をこなすことで磨かれていきます。誰かに話すこと、伝えること自体も上達しますし、話すことに対する抵抗や恥ずかしさも少なくなり、度胸もついていきます。アウトプットは手間がかかり、面倒くさいものですが、地道な基礎練習と同様に、やればやるだけ身に付きます。