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エピソード-184

基準

 何事においても基準となるものは必要です。成果の基準、売り上げの基準、納期の基準など明確な数字の基準もあれば、チームワークやコミュニケーションなど数値化しにくいこともあります。成果を出すための目標や計画とともに基準も重要です。何に対して、誰に対してかを明確にします。基準がなければ目標を決めることが出来ません。基準には何らかの意図が含まれることがあります。例えば売り上げ1.5倍と2倍では意図することが変わります。そして、そこに費やす資金や人員などの経営資本も変わります。

 そして基準は会社の業界や規模、または個人の能力などによっても大きく変わります。「全力を尽くす」と言っても具体的な能力は異なります。能力のある人とそうでない人では作り出す成果の量も変わります。能力のある人を基準にすれば大きな成果が期待できます。

 基準というと自分を基準に考えやすいです。しかし、それはあくまで自分の基準であって周りの人の基準と同じではないことを認識しなければなりません。自分が簡単に出来ることが他人も出来るとは限りません。反対に自分が出来ないことでも他人には簡単にできる時があります。人と同じ成果出すために人よりも早く出来る人、時間のかかる人にも同じことが当てはまります。