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エピソード-180

考え方のくせ

 くせというとあまり良い印象ではないかもしれません。「悪いくせ」という言葉が多いためでしょう。しかし、習慣的な行動ととらえることもできます。くせは目に見える行動だけでなく、考え方にも習慣的なくせがあります。プレゼンするときに自分の出来ることを優先する人、相手の出方次第でアピールを変える人、計画を立てる時に予算と納期から考える人、目の前の状況をどのように動かすかを考える人など様々です。これは個人の得意、不得意、経験のありなしなどによっても変わります。

 考えのくせは自分のことは気づきにくいものです。しかし、自分と明らかに違う考え方の人は話していても違和感があるので分かります。なんでそんな風に考えるのだろう、無駄が多く効率悪そうなど、大体批判的に相手を見ます。相手も決して悪気があるわけではないのです。あなたとは考え方のくせが違うだけなのです。もちろん、考えた結果でおかしいところ、無駄なところは修正します。しかし、修正するのは結果であって、考える過程ではないのです。考える過程に批判をしても相手も意味が分かりません。もし相手の考え方を修正しようとする場合は多くの時間がかかります。また、誰かに考え方について色々言われても素直に聞き入れる人は多くないでしょう。反発する人の方が多いでしょう。考え方のくせが気になってしまう人もいると思いますが、そこにはあまり触れずに静かに見守る方がよいこともあります。