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エピソード-174

無理か抵抗か

 新しいことにチャレンジする時は上手くいくかどうか不安になるものです。ハードルが高いほどその不安は大きくなります。もちろん、高いハードルを越えた時の成果や達成感はとても大きいものです。ハードルが高いほどやる気が出る人もいますが、そうでない人もいます。高いハードルにチャレンジするときの不安感は能力や実績に影響して、徐々に少なくなる人もいれば、どんな状況でも常に不安になる人もいます。しかし、不安になることは大した問題ではありません。仮に不安になるために準備が入念に行われるのであれば、不安になった方が良いくらいです。不安になるのは個人的なことであり、チャレンジに対する心理的な抵抗です。現実的な達成の可能性については触れていません。

 しかし、不安という心理的な抵抗ではなく、現実的に実現不可能な「無理」もあります。どのような状況でも客観的な情報を集めてチャレンジするか否かの判断をしますが、人が判断することなのでどうしても感情的な要因も含まれます。その結果、不安を無理と判断したり、無理を不安と判断してしまいます。そうすると、いずれの場合でも損をしてしまいます。本来得られたはずの成果を得られないことや、時間や労力を無駄使いすることなどです。いわゆる参謀やブレインと呼ばれる人は不安と無理の判断が優れています。