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エピソード-173

原因と結果

 一つの結果に対して原因となる過程があります。良い結果のためには良い過程があり、悪い結果となるのは悪い過程が原因です。結果が出た後の振り返りとして、最も結果に影響した原因は何かを考えます。そして常に結果を意識した行動が必要です。通常、一つの結果のためには長い過程を要します。そのため、どこのポイントが最も結果に影響するのか前もって予想しておくことです。もちろん、全然予想外のポイントが影響することもあります。そのポイントの出来次第で結果が変わることになります。成果が出るスピードにも影響します。

 一方、「なんでこんな結果になったんだ?」と不思議になる時もあります。この過程からこの結果はありえない、という時です。どんな時でも想定外のことは起こります。今まで通り進めてたのに急におかしくなることなどです。このような時は生産技術的な見解では様々な原因解析手法が行われます。影響因子を見逃していないか探します。そして影響因子が判明すれば、仕事の8~9割は完了したも同然です。あとはそれに従って改善や修正を進めるだけです。真の原因究明には知識、経験、観察力など様々な能力が必要となります。一つだけの理論体系ではなく、多くの理論体系も必要です。