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エピソード-165

批判と分断

 他人や他の集団や組織を批判することはよくあります。○○さんはここがダメ、あの人たちは考え方がつまらない、などです。批判する理由が正当なものであれ、些細なことであれ批判だけですむことは少ないです。他人を批判すると次に自分とその人たちとの派閥争いという分断が行われます。一度派閥が出来てしまうと、ことあるごとに○○派と□□派という構造が作られます。意見や考えに従うか否かです。意味もなく反対することも起こります。組織の派閥争いは完全に無駄な労力です。相手を言い負かしたりして自分の意見を押し通したとしても、そもそもそんな議論自体が無駄なのです。まともな意見の交換ではないからです。ただ○○派だから反対する、という姿勢の人と議論はできません。

 派閥争いという分断は度々問題視されますが、そのきっかけは相手への批判から始まります。自分は正しい、正義はこちらにある、相手は間違っている、相手が悪いなどです。現実的に法律的、倫理的、社会的に間違いはあります。やってはいけないことはあります。やってはいけないことは修正するのであって、批判することではないのです。言うこと聞かない人もいます、言っても分からない人もいます。だからと言って批判と分断すると余計に悪化します。あまりのめり込み過ぎないように接するだけです。