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エピソード-161

勝者と敗者

 スポーツや勝負事に限らず、色々な場面で勝ち負けはあります。仕事の受注、出世、昇格など同時に2人選べずに、どうしても1人に選ばなければならないことがあります。そうすると選ばれた人(勝者)と選ばれなかった人(敗者)という構造ができます。勝者は限られた人しかなれないため、勝者の数と同じ、またはそれ以上の数の敗者がいることになります。勝負は純粋な実力や能力の他に運やタイミングなどの要因も関係してきます。「運も実力のうち」という言葉があるのも有名ですし、一理あります。

 そして勝者は敗者がいるから成り立っているという側面があることも意識しておくとよいです。誰も敗者にならなければ、勝者は生まれません。常に、一日中意識する必要はありませんが、全く考えないのは問題です。高慢な自己中に陥ってしまいます。能力や実力によって勝者になったとしても、敗者をないがしろにしていいわけではありません。どんな相手に対しても敬意を払います。もちろん敗者に対しても敬意を払います。敗者がいたからあなたは勝者になれたのです。

 一方敗者は、今回は敗れましたが、次は勝てるように準備や実力を蓄えなければなりません。間違っても勝者の足を引っ張ったり、ねたんだりしてはいけません。敗者として勝者に敬意を払わなければなりません。