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エピソード-156

期待と願望

 将来や周りの人に対して期待や願望を持つことはよくあります。その期待や願望どおりになる時もあれば、ならない時もあります。むしろ期待通りにならないことの方が多いでしょう。期待や願望を持つことは自由ですが、これを押し付けるようになると厄介になります。「なぜ期待通りにできないのか」「なんでやってくれないのか」ここまで露骨ではなくとも、例えば□□さんなら〇〇くらいできて当然だよね。という考え方です。相手には相手の事情があります。出来ることもあれば出来ないこともあります。何でも出来て当然と思われては困ります。しかも出来ないことに対して不満を言われるなど、いいことなしです。

 期待や願望は自分ではない人や自分では関与できない出来事に対して〇〇してほしい、□□だったらいいな、と思うことです。自分自身の行動や責任や意思決定がほとんどありません。そのため、得られた結果に対しては「そうだったんだ」くらいの感想になります。上手くいってくれたらラッキーくらいに思っていると丁度良いです。自分が成果を出すために精一杯頑張った結果を見る時とは全く異なります。どうしても良い結果を出したければ単に期待するだけでなく、何かしら行動が必要です。ただ、そうなると期待や願望ではなく成果を出すための行動となります。