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エピソード-155

区別

 私たちは日常生活の中で色々な区別をします。若者と年配、上司と部下など様々です。仕事の場合は役割によって区別することが多いです。また若者と年配のように自分の意志に関わらず生まれた年によって区別することもあります。このような区別は日常生活や仕事を進めるうえでよく見られます。この時に客観的に〇〇と□□を並べる時は特に意識しませんが、自分と誰かを並べると相手は自分とは違う人として区別するという側面もあります。

 自分と相手が違う人というのは当たり前に聞こえるかもしれません。しかし例えば、自分と別の部署の人などを想像してみると、関係性のとても低い人、全然関係ない人のように思います。全然関係ない人に対しては思い入れがありません。情がうすくなりやすいです。親しい人よりも優先順位が下がったりします。しかし、あまり関係性のない人でも「立場は違うけど同じ会社の人」のように自分と何かつながりがあると関係性はかわってきます。

 他にも能力、経験、専門性などで区別することはありますが、それはあくまで役割や便宜上のことです。優劣も善し悪しもないのです。区別の悪用例としては〇〇派、□□派などの意味のない派閥が形成されることです。これも自分と相手を区別してしまった結果です。非自分に対しては、単に自分とは異なると認識します。