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エピソード-149

感情に感情で応じない

 こちらが意図しなくても、感情的になる人はいます。相手が感情的になると怒りとともに罵声をあびせられることも珍しくありません。そのような時は相手の感情に付き合わずに、謝罪が必要なら謝罪、他にするべきことがあればするべきことを冷静に行います。相手の感情に合わせて、売り言葉に買い言葉というのは最悪なパターンです。感情と感情がぶつかりどんどん泥沼化していき、最初の議論が置き去りにされます。最後はお互いに自分が正しい、相手が間違っているの言い合いになります。そして単なる批判合戦になってしまいます。

 人は相手の感情に引っ張られやすく、突然のことだと動揺します。動揺すると冷静ではなくなり、思わぬ反応をしてしまうこともあります。いつでも、どんなときでも冷静を続けることは難しいです。もちろん、それができるに越したことはありません。冷静でいることが難しい時は言葉を口にする前に一瞬間をあけます。間をあけることで完全ではなくとも少し冷静になれます。この言い方で火に油を注ぐことになるだろうか、ケンカにならないだろうかなど考えます。

 またこの時に、無理に相手をなだめようとすると逆効果になる危険性があります。相手や状況にもよりますが「お前のせいで怒ってるんだ」と言われるかもしれません。相手の感情ではなく、相手自身に注目して言葉を選びます。