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エピソード-148

認識のズレ

 会話によって相手との意見や考え方のズレを感じ、ズレを少しずつ修正するのがコミュニケーションです。しかし、全ての人とコミュニケーションによって意見や考えのズレを修正できるとは限りません。相手によっては意見や考えのズレが大きくて修正ができないような人もいます。その人の経験や知識によって作られる認識が自分の認識と違いすぎると、全く話がかみ合わなくなります。するとどれだけ話し合っても単にお互いの主張をするだけになってしまいます。

 会社など色々な人、色々な立場、役職がある状況では起こりやすいです。社長と新卒社員では考え方、経験、目標などが全く違います。また、能力差が大きい人や全く別の分野の人でも起こりやすいです。仕事における人間関係やコミュニケーションにおいて最もやっかいな状態です。分かり合えるように出来る限り努力しても限界を感じる時があります。残念ながら無理なものは無理です。そこまでにしておきましょう。

 しかし多くの場合、認識のズレが大きい相手とはあまり長く一緒にはいられない性質があります。自分または相手から自然に離れていきます。認識がズレているからと言ってケンカなどしないようにしましょう。単に考え方が違うだけなのです。