· 

エピソード-142

𠮟責は無駄に疲れる

 ミスした人を責めたり、必要以上に相手を𠮟責することはお互いに時間と労力の無駄です。ミスをした人は自分のなにが問題であったかを認識しなければなりませんが、それ以上に言われたり叱責されても何も覚えていません。その叱責している時間が無意味になります。無駄な話を聞かされるくらいなら、早くミスを取り返す行動をおこすべきです。一方、話している人にとって、相手が何も覚えていないことを話すことはもちろん時間の無駄です。そして、叱責すると時間とは別に大きな労力を必要とします。この労力も無駄になります。

 ミスを指摘して間違いを正すことは必要です。しかし、それ以上に叱責することは、もっともらしく見えるかもしれませんが、それは話す人の自己満足です。不満をぶちまけたり、自分の正論を色々話すことでスッキリするように見えるのは勘違いです。むしろ不満をため込むことになります。これは言いうべきことを言わないでストレスをため込むとは別のことです。適切な指示や指導ではない、感情的な叱責や相手への不平不満は話せば話すほど自分に降りかかります。自分は無駄に疲れる、聞いてる人は何も覚えていない。誰にとってもいいことがない、何の生産性もないこととなってしまいます。これは叱責以外にも相手を否定する時にも当てはまります。なお、感情的にならずに相手の何がダメかを淡々と語っても同じように、自分を淡々とダメだと言っているようなものです。