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エピソード-141

雰囲気言葉に注意

 聞こえの良い見出しやフレーズがあります。「アットホームな職場」はもはやネタにされていますが、他にもやりがいのある仕事、急成長の業種、悩みに寄り添う、成長できるなど色々なワード(雰囲気言葉)があります。これらフレーズを使うこと自体は構いませんが、人によってその具体的な内容やイメージが異なることに注意しなければなりません。例えば「やりがいのある仕事」と言っても、たくさんの成果を出すこと、多くの顧客と関わること、1つの大規模な仕事をすること、人を育てることなど色々な仕事があります。自分にとって「やりがいのある仕事」が、相手にとって「やりがいのある仕事」と必ずしもイコールではないのです。

 広告に見られるフレーズには具体性が低いものが多いです。あまり詳細に記述すると多くの人が集まりにくいからです。これも一つの商売です。しかし、自分自身にとって例えば「やりがいのある仕事」がどのようなことか把握しておくことは大事です。他にも自己成長や経験についても認識しましょう。単に成果が欲しい、と言ってやみくもに行動するよりも、これらのことを自分で認識すると余計な行動が減って、成果を出す時間も早くなります。そして、自分自身の感覚が研ぎ澄まされると、周りの雰囲気言葉に無駄に影響されずに自分のやることを淡々とこなせるようになります。