金属材料基礎講座-136

電解研磨

 研磨・琢磨はいずれも硬い研磨材を使用して、試料表面を削っている機械的研磨です。機械的研磨は研磨材のサイズが小さくなるほどひずみも少なくなりますが、完全になくすことはできません。それに対して電解研磨(化学研磨)という方法もあります。これは電解液に試料を浸して電気を流すことで、表面を研磨します。電解研磨では試料表面の凸部を溶解させることで平らに研磨します。電解研磨を行うと試料にひずみを与えずに鏡面仕上げができます。しかし電解研磨はあらかじめ#1000程度まで研磨した試料面に対して効果を発揮します。#240のような粗研磨では凹凸が大きすぎて適切に電解研磨することができません。電解研磨は銅のように軟らかく、機械研磨でひずみが残りやすい試料を鏡面に仕上げることができます。また、試料が複数の相で構成される時は、どの相でも全体的に電解研磨されることが望ましいです。また、コロイダルシリカの液には電解研磨の作用もあるので、ひずみのない鏡面仕上げができます。