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エピソード-126

評価ポイント

 人が人を評価する時は、できるだけ客観的な視点を意識しつつも、ある程度は評価する人の主観も含まれます。それは、例えばビジネスパートナー、取引関係、顧客など仕事で接する人にも当てはまります。仕事に限らず、何か物事を行う時に人に求める項目などがあります。大きな規模になるほど、人に求められることも大きく明確になります。そうすると、人を見る時に評価ポイントが絞られます。そして、もちろん相手も人間なので、それ以外にも様々な性格や気質があります。相手との相性もあります。この、明確な評価ポイントと相性はどちらも重要です。評価ポイントだけが良くても、相性が悪いと人間関係がうまくいかず、いい結果をだしづらくなります。そして、相性だけが良くても、それだけで結果を出すことは出来ません。しっかりした能力や実績がなければ、単なる根性論になってしまいます。

 しかし、評価ポイントと相性がどちらも十分であることは珍しいことが多いです。どちらか片方だけが良い場合、どちらもそれなりな場合です。どの相手を選ぶかは状況によります。評価ポイントを優先した方がよいとか、相性を優先した方が良いとか、どちらもそれなりが良いとか、決まりはありません。人だけでなく、状況自身も客観的にとらえて何が必要か判断します。