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エピソード-122

自由と管理

 大きな責任を背負わずに自由にのびのびと仕事をしたいという考えがありますが、これは矛盾しています。自由と責任は表裏一体だからです。自由にのびのびと仕事をするためには大きな責任を背負わなければなりません。では、大きな責任を背負わない仕事とは、会社や誰かの管轄下にある状況で行う仕事です。この場合、最終的な責任者は社長など自分以外の誰かになります。そのため、ある程度の管理された状況の中では自由が聞きますが、管理の枠を超えることは出来ません。一見不自由に見えますが、何かあった時に管理者は管理する人を保障しなければなりません。つまり、管理と保障が表裏一体となります。

 自由と責任、管理と保障はどちらがよい、優れているというものではなく、人によって適する、適さないがあります。自分がどちらのタイプを得意としているかを認識することです。一般的な会社勤めの場合、管理と保障となります。立場が上がるにつれて管理の枠が広がり、自由と責任の仕事も出来るようになります。片方しか経験していないと、もう片方に不安を感じやすいですが、実際に経験しなければわかりません。お試しでトライできる状況であれば、出来るだけトライしてみましょう。だめなら戻ればよいのです。