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エピソード-119

押し付け

 仕事でもどんなことでも、人に何かを押し付けるのは相手への負担となります。これは作業を指示・依頼するとは異なります。責任の押し付けです。押し付けられた人は内容について何も手を加えることが出来ません。やらざるを得なくなる状況です。もちろん、押し付けられたことを済ませることはできますが、そこには何の達成感も充実感もありません。もちろん相手から評価されることもありません。指示系統としては悪い例の典型例です。いわゆるハラスメントです。相手が反論できない、意見を主張できないような状況での押し付けです。ハラスメントはパワハラなど上の立場から下の立場が注目されがちですが、下の立場から上の立場へのハラスメントもあります。意図的に仕事を放棄することなどです。

 ハラスメントは相手が不快に感じることですが、責任を放棄した指示や依頼は不快に感じやすいです。なぜこの仕事をするのか、その目的は何かをきちんと説明できると相手は納得しやすいです。そして全てを話すことは出来なくても、責任をもって話をすれば相手も聞く耳を持つでしょう。仕事をしていれば忙しい時、面倒くさい時などがあります。しかしそれは、自分の都合であって相手の都合ではありません。押し付けではなく、きちんとした関係性をもっていたいです。