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エピソード-115

嫌われないことと好かれること

 自分が経験・体験した、人にされた嫌なことは他の人に「同じことをしないようにしよう」と思います。確かに他の人を不快にさせると分かっていることを、誰かにするべきではありません。ですが、これだけで良い人間関係が築けるかというと、それでは不十分です。相手にとって良いことも言葉で伝えたり、行動する必要があります。嫌われないことと好かれることは別である、ということです。嫌われないことだけしていれば相手に好かれる、気に入られるというわけではありません。単に嫌われないだけでは相手は面白みがなく、つまらないと感じるでしょう。もちろん、好かれようとしたために逆に嫌われることもあります。

 そして、嫌われないために必要以上に当たり障りのないは可もなく不可もない人、いてもいなくても変わらない人となってしまいます。わざわざ進んで人に嫌われることは避けた方が良いですが、何をしたら相手から好意をもたれるか、ということも同時に考える必要があります。これは相手が聞く姿勢を示しているか、ということも関係してきます。非常にためになる言葉でも相手が聞く姿勢を示さなければ、相手の心には響きません。ただのおせっかいで終わってしまうでしょう。好かれるためには相手の基準に合わせなければなりません。