· 

エピソード-86

強みと弱み

 自己分析や経営分析などにおいて自身の強みと弱みをあげることはよくあります。強みを生かして売り上げや成長を伸ばしていきますが、強みや弱みは自分だけで判断できないことがあります。もちろん、自分自身で強みや弱みを認識することは大事ですが、他の人や顧客にとってあなたと仕事をするメリットが何かは直接き聞かないとわかりません。いわゆる顧客満足度調査に通じるものがありますが、一般消費者だけでなく取引先なども顧客に当てはまります。

 自己評価と周りの人の評価が一致していれば、強みを生かす方向性はこれまでの努力の積み重ねでよいでしょう。しかし、自己評価と周りの評価が一致していない時は成長する方向性に修正が必要です。特に自分では意識していなかった面を強みと思われているなら、意識して成長させるのが良いです。反対に自分では強みと思っていた面があまり評価されていない時は、状況にもよりますが自己満足になっていないか改めてチェックした方が良いでしょう。仕事の価値は顧客が決めるので、自己満足だけでは成立しません。

 弱みについては無理に克服しようとするよりは、弱みを気づかせないように工夫するのが良いでしょう。弱みを伸ばすことについて時間や労力を使うことはほとんど意味がないからです。自分ができなければ他の人に依頼するなどほかの手段や方法を探しましょう。