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エピソード-78

仕事と価値

 仕事では何か社会や人のために役立つことを行います。そして、その対価として金銭的な報酬を受け取ります。稼ぐことについては色々な意見があると思いますが、仕事の対価、報酬を受け取ることは自然なことです。報酬の金額はあなたが行った仕事の内容を顧客が認めた数値です。「その製品、サービスなら〇〇円の価値がある」と顧客が思ったから仕事が成立し、報酬を受け取るのです。

 自分と顧客のお互いが仕事の内容と金額の認識が一致していればよいのですが、これがずれてくると対立が生まれます。「自分の仕事にはもっと大きな価値がある」「あなたの仕事の価値はそこまで大きくない」最終的に仕事の価値を決めるのは顧客になります。しかし、別の顧客、別の地域、別の分野では価値が変わることもあります。あなたの仕事に対する基準が変わるので、同じ内容でも顧客が認める価値は変わります。誰でも出来る簡単な仕事はどの社会でも求められていますが、その価値は高くありません。しかし仕事の特別性や専門性が高まるほど価値は上がりますが、それを認めてくれる顧客は限られてきます。

 現状、自分の仕事の価値に不満がある時はその内容が一般的なものなのか、専門的すぎて理解されにくいのか見直してみるとよいかもしれません。