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エピソード-77

活字の限界

 本やブログなどで文章を書き、それを人に伝えることは多くの人が行っています。多くの本を読書することはよく推奨されます。また自分で本を出版することは難しくても今ではブログなどで多くの人に発信することも推奨されます。自分が読む側でも、書く側でも行った方がよいでしょう。しかし、文字や活字だけで人に何かを伝えることにはどうしても限界があります。文字は傾向として知識情報になりやすいです。すぐに経験とはなりにくいです。読んだ後に実際に自分で行動しなければ経験にはなりません。これがセミナーなどであれば、演習やワークショップによって体験行動することができます。本だけの場合、体験行動は自主的に行わなければなりません。

 また、本やブログはある程度お客さまを想定して執筆しますが、実際にどのような人が読むのかわかりません。書いてある内容を始めてみる人なのか、ある程度知識のある人なのか、肯定的に読む人か、否定的に読む人かわかりません。本やブログに限らず、「初めての人でもわかるように執筆すること」が書き手には求められます。大事なことを書いたのに、文章が理解できないために途中で読むのをやめたら相手に伝わりません。直接人に話しながら伝えるのであれば、相手の反応を見ながら言葉や伝え方を変えることができますが、文章ではそれが出来ないからです。そのため話し言葉以上に言葉を選びながら執筆する必要があります。