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エピソード-73

停滞

 流れること、動くことの反対として停滞、止まっていることがあります。類似の言葉として保留、現状維持などがあります。いずれにしても今の状態と変わらないことを表しますが、本当に止まってしまうと現状維持すらできなくなり、退化、衰退してしまいます。その場に止まり続けるためにも動くことが必要になるのです。

 現状維持とは例えば「同じ製品・サービスを昨日と同じ売上高にする」ことなどです。このためには同じ顧客にばかり売るわけにはいきません。新規顧客を獲得しなければいつかは飽きられてしまいます。もし、同じ顧客に対して売り続けるのであれば、常に製品・サービスを更新しなければなりません。中で動く人にとっては常に新しいことを行っているつもりでも、客観的には前進しているというよりも同じ状態を続けている、つまり止まっているように見えます。動いているように見えて現状維持ですから、本当に止まってしまったら衰退するだけです。

 今の自分の動きが現状維持か否かは成果に注目しなければなりません。どの程度時間を費やしたかは重要ではありません。この成果も一日の動きだけで決まるほど容易ではありませんが、毎週、毎月など定期的な見直しが必要です。