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エピソード-66

お金の使いどころ

 最小のコストで最大の利益を上げることは誰もが目標にすることでしょう。確かにコストをかけずにすむのであればそれにこしたことはありません。そして、それなりに困らなければいいアイデアがでないこともあります。ですが、コストを少なくしすぎるのもデメリットがあります。多くの製品やサービスはある程度品質と価格に相関性があります。よい製品は高いのです。100均の物で全てがまかなえるわけではありません。そして自社の製品・サービスについてもやはり品質とコストに相関性があります。必要以上のコストカットは品質の低下につながります。もちろん、それが製品の個性であり、顧客の満足するレベルであれば問題ありません。

 アイデアそのものにコストはかからないかもしれませんが、それを実行するのにコストがかかることはよくあります。なにか設備を購入する必要がなくても、改善のための時間や人件費はかかります。また、アイデアを情報として買う場合もあります。

 明らかに無駄なことにコストをかけるのは避けた方が良いですが、利益を上げるために試行錯誤することは結果的にそれなりにコストが必要です。利益を上げるために時間、設備、人材などを集中することがよいお金のつかいどころになります。