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エピソード-192

過程を楽しむ

 仕事でも趣味でも多くの出来事は過程と結果があります。結果は良い物ばかりではありません。自分にとって良くない結果、思わしくない結果、望まない結果となることはたくさんあります。その時に、それまで行ってきた過程は、成果に対しては残念ながら無駄になってしまいます。そして、もし成果にならないことが無駄になってしまうと人生の大半は無駄で終わってしまうかもしれません。

 しかし、人は結果だけではなく過程を楽しむこともできます。成果には至らなくても、その過程の中で行ったこと、考えたこと、身につけたことなどがあると思います。そして、時間的に見ると、成果の時間とはごく短い時間ですが過程の時間はとても長い期間になります。大きな喜びは成果の瞬間ですが、そのような時間は短く、回数も多くありません。一日の大半は過程の時間を過ごします。過程の中身は地味な作業の連続です。その時間をどのように感じて過ごすか、です。退屈でつまらないと思って過ごすのか、楽しく過ごすのかで印象は変わってきます。本当に嫌なことを無理やり楽しく感じることは苦痛です。それは意識して変えていく必要があります。特に意識していないことを、まるでゲームをやるような感覚でやってみるといつもより少し楽しく感じられたりします。過程の時間が退屈だと、人生の大半が退屈になり、つまらなくなってしまいます。それは避けましょう。

 

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