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エピソード-62

変わるのは自分

 他人の悪いところは良く見えるものです。返事が遅い、話がかみ合わない、忘れ物が多い、詰めが甘いなど気になる点も様々です。指摘したり注意することは出来ますが、それ以上を求めても人の性格は変わりません。そして、他人の悪いところは自分自身が抱える欠点でもあります。他人は自分の鏡とよく言われます。全く思い当たる出来事が思いつかないと「そんなことはない」と思います。しかし、世の中に絶対はありません。「そうかもしれない」と思うことから始まります。特別に反省する必要はありません。誰かに確認する必要もありません。自分自身に「もしかしたら誰かに同じ思いをさせたかもしれない」と思うだけで十分です。それができれば、あなたはもう変わっています。1つできれば2つできます。「そうかもしれない」を繰り返すことによって心のキャパは広がり、心に余裕が生まれます。

 そして、あなたが変わることで、今まであなたが気にしていた人は同じ場所にいられなくなります。同じ人は引き合いますが、違う人は反発します。まるで磁石のように。すぐではなくても徐々に相手が自然と離れる、またはあなた自身が離れる機会が訪れます。自分の周りの人の質が高くなっているなら、あなた自身が成長しているでしょう。