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エピソード-51

人をよく見る

 相手がどのような人かを判断するのにはコミュニケーションや時間が必要です。相手が何を考え、何を想い、どんな言葉で表現するのか観察します。会話においてメラビアンの法則というものもあります。見た目などの視覚情報が55%、声の大きさなど聴覚情報が38%、話の内容などの言語情報が7%です。これだけ見ると会話の内容は情報が薄いようですが、そんなことはありません。むしろ、人をよく見ているつもりでも、メラビアンの法則のようにかたよって観察している可能性があります。視覚情報、聴覚情報、言語情報どれも重要です。むしろ、どのような言葉を使用するか注意深く観察する必要があります。

 キレイな言葉・汚い言葉。はっきりした言葉・わかりずらい言葉。感情的な言葉・冷静な言葉。そしてこれら言葉を話している時の相手の表情はどうなっているのか。言葉の内容と表情が一致しているか。楽しい話題の時に顔が暗くないか。どの話題の時に目や言葉に力が込められるか。話の中で違和感を感じることはないか。これは相手の考えと自分の考えが一致しないことではありません。言葉と表情や声のトーンがバラバラになっていないかどうかです。建前や言われたことを伝えてるだけの時は言葉に感情がなく、淡々と語られることが多いです。

 人をよく見る理由は相手を知ることです。そして、相手とどのようにコミュニケーションするかです。万人に通用するコミュニケーションはありません。相手一人一人知識や経験がことなるので、同じことを伝えるのに別の表現をします。相手の聞き耳を最もたてる言葉を選びます。