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エピソード-48

立場に責任を取る

 人は意識している、していないに関わらず自分の立場に責任を取っています。例えば部長やリーダーなどひとをまとめる立場の人がいますが、その責任をキチンと取るかどうかはその人次第です。立場が人を育てるとも言われますが、そうではない人もいます。時間や経験を重ねても「らしくない人」はいます。言葉で謙遜する人はいますが、それと責任は別です。言葉で謙遜しても行動や振る舞いが出来る人は責任を取っています。しかし、どれだけ自分や周りを鼓舞する言葉を使っても行動がともなわなければ責任を取っていない「らしくない人」になってしまいます。これは周りの人にも頼りない人、弱々しい人として不自然に見えます。これはギャップではなく違和感として伝わります。

 責任を取るには潔さが必要です。「自分には出来ない」「もっとふさわしい人がいる」などと思うのではなく、「やるべきことをしっかり行う」という潔さです。特別に熱い情熱は必要ありません。今まで経験したことのない大きな課題に直面すると「出来ないかもしれない」と不安になります。この時に責任が取れないと反発したりやけくそになりがちです。失敗した時の言い訳を考えるのではなく、冷静に事実だけに注目して取り組むことが大事です。