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エピソード-41

役割の継承

 ある程度の人数が集まるとリーダー的な人が現れます。リーダーのタイプも、ワンマンや、協調的など様々です。どのようなリーダーでも周りの人に好かれるか嫌われるかは状況次第です。本人としては精一杯やっていて成果をだしていても、アンチは一定数いることが多いです。または、リーダーが集団の人間関係を悪化させる要因になることもあります。そうなると、他の人からは疎ましく思われるでしょう。

 リーダーの存在はその個人の性格や性質の影響もありますが、他にも集団や組織の影響も大きいです。本人の意思、希望とは違うことをせざるを得ない状況もあります。組織のシステムが強すぎる時などは個人の力ではどうしようもなく、逆らえません。そのような場合、リーダーを交代させて、新しいリーダーを立てても組織のシステムが変わらない限り、状況はあまり変わらないでしょう。個人的な性格によって多少変化する程度でしょう。根本的に別の組織になることは少ないでしょう。

 集団に何の力関係やシステムがなければリーダー個人の性質がそのまま組織の性質となるでしょう。しかし、会社などの集団で組織のシステムがないことはほとんどないので、システムがどのようなリーダー像を求めているかを決めてしまいます。上下の権力が明確な軍隊のような組織ではそれらしいリーダーが現れます。リーダーがあまり表に出ずに集団の意思決定が重要な組織ではそれらしいリーダーが現れます。組織をまとめるのはリーダーですが、組織のシステムや集団の一人一人も間接的にリーダーを作っています。