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エピソード-34

自信と経験

 何か新しいことをはじめる時は不安があります。成功するかもしれません、失敗するかもしれません。もしこれが一度成功したことを繰り返す時は自信をもって進めることができます。それは仕事でも他のことでも同様です。成功した経験を多く重ねるうちに自分の中に自信が育っていきます。なにか一つの分野で成功を経験すれば、他のはじめての分野でも「出来るかもしれない」と思うことができます。自信を身につけるにはこのような成功経験を繰り返すことが有効です。この成功経験は決して大きいものである必要はありません。小さな成功でもよいのです。多くの人が難なくできることでも、自分の成功経験としてよいのです。「時間通りに集合する」という当たり前のことでも成功経験とすれば、自信の成長につなげることができます。

 では、失敗ばかりを経験していた場合はどうでしょうか。これには2パターンあります。失敗を繰り返すうちに自信をなくすパターンと、失敗を経験の1つとしてとらえて、前進するパターンです。同じことを経験しても、なぜ考え方が異なるのでしょうか。両者を分けるものは何でしょうか。これは本人以外にも周囲の人の反応も影響しているでしょう。励まされるか、非難されるかで変わります。ですが、最も重要なのは本人です。いわゆる打たれ弱い人と打たれ強い人とも言われます。続けられる人は単なる意志の強さだけでなく、目標に対する責任、一つの失敗をしっかり振返り改善しているか、色々な検証を行っているか、小さな変化に気付けるかなどの行動をともないます。この場合、行動は経験と同じ働きとなり自信につながっていきます。