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エピソード-29

心と言葉

 心の状態は良くも悪くも言葉に影響します。毅然とした態度の時は言葉にも力強さがあり、不安や迷いの時は言葉にもそれが現れます。この心の状態は表面的な状態よりも、深い状態の方が言葉に現れやすいです。人前でプレゼンする時などは緊張する人も多いでしょう。しかし、それを上回るほどの自信や経験があれば聞き手にはあまり緊張していると思われないでしょう。むしろ講師の自信を感じるでしょう。反対に不安をごまかすように無理矢理から元気を出することは周りの人にはバレバレです。

 心の深いところで自信をつけるには経験も重要ですが、決意も必要です。決意とは自分自身の目標であり、行動指針でもあります。どちらも一日、二日で身につくものではありませんが、小さな経験、小さな決意・行動を繰り返すことで少しずつ身につきます。これが意識せずに当たり前のように行うことが出来れば、しっかり身も心にも刻まれているでしょう。しかし、過去に大きな失敗があり、そのためネガティブなイメージが心にこびりついている時もあります。そのような時は心のケア・掃除も必要です。ネガティブイメージは決意を邪魔する汚れです。まるで汚れた場所にはテープが貼りつかないような状態です。しっかり清掃して、決意というテープを心に貼りましょう。これができてくると心はあまり動揺せず平常心・フラットな状態になっていきます。そして、言葉にも自信が込められていきます。