エピソード-27

相手の聞き耳

 日常の1対1のコミュニケーションから多数の人に向けたプレゼンテーションや講演について言えることは、自分が何らかの言葉を発することです。言葉を発することは、相手に何か伝えることがあると言えます。「優れたコミュニケーション」「人に伝わるプレゼンテーション」などこの種のテーマを取り扱った本やセミナーは数多く存在します。優れたコミュニケーションと言っても、その判断基準も人によって異なるので、何をもって優れたコミュニケーションというかは難しいです。

 ここでは「聞き手が理解しやすい、聞きやすい言葉」について見ていきます。注意して頂きたいのは、「聞きやすい話し方」ではなく、「聞きやすい言葉」です。プレゼン資料などを作成する時に「子供でもわかるように資料を用意せよ」という表現があります。難しい専門用語や言い方は出来る限り行わずに、簡単な言葉や表現を使うというものです。もちろん人によって「難しい専門用語」と「わかりやすい表現」の境目は違います。しかし、最初は相手の年齢、経験、立場などによって決めます。その後、話を進めると同時に相手が理解しやすいのか、わかりずらいのか反応を見ながら、または直接聞くことによって「相手が聞きやすい言葉や表現」を選んでいきます。この「相手が聞きやすい言葉や表現」が相手の聞き耳になります。