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金属材料基礎講座-33

抵抗接合とろう接合

 抵抗接合としてスポット溶接があります。これは接合する板を重ねて、電極ではさみこむように圧力をかけます。その模式図を図1に示します。そこに大電流を短時間で流すことにより抵抗熱を発生させて部分的に溶解させて接合する手法です。スポット溶接ではこの溶解部をナゲットと呼んでいます。スポット溶接部は他の溶接(例えばMAG溶接)のように溶接部が線状にはならず、点状になります。スポット溶接は鉄鋼、ステンレス鋼、アルミニウム合金などさまざまな材料に使用されています。

 ろう接合とは材料自体は溶かさずに低融点のろう、またははんだを溶解させて材料のすき間に流し込む毛細管現象によって接合する手法です。ろう接合では溶かし込む材料によってろう付とはんだ付に分類できます。溶解する材料の融点が450℃以上の材料をろうと呼び、450℃未満の材料をはんだ(または軟ろう)と呼びます。

 ろう接合の模式図を図2に示します。ろう接合において重要なのが母材とのぬれ性です。材料に水滴を落とした時に、薄く拡がり材料との角度が小さい(90度以下)ほどぬれ性が良いと言えます。反対に水滴を落とした時に水滴の球として残るような時は材料との角度が大きい(90度以上)ほどぬれ性が悪いと言えます。このような状態を撥水性があるとも言います。