· 

エピソード-21

言葉に誠実

 言葉で表現することの一つに「宣誓」があります。スポーツの選手宣誓などです。ここまで大がかりではなくても、自分の目標を言葉で発することもあります。そして、これらはいずれも自分に対しての決意表明となります。そして、その通りに成果や結果をだすのです。もちろん、全力を尽くしたけれども達成できないことはたくさんあります。しかし、結果が出なかった時に、そもそも結果が出るように行動していなかった場合は問題があります。これは自分自身に対してウソをついたことになります。成果や結果は内容上、誰か、他者に対することもありますが、一度やると決めたことは自分との約束です。誰かとの約束ではありません。ウソを続けると、自分自身に対して不誠実になっていきます。

 自分自身に対して不誠実とはどのようなことでしょうか。まず、自分の言葉に対して信用や信頼がなくなります。いくら言葉はキレイでも行動がともなわないのです。いわゆる「口だけ」な状態です。そして、周りの人もそのことを少しずつ知るようになります。その結果、自分に不誠実な人は、周りの人から見た時に同じく不誠実な人として映ります。反対に自分の言葉に誠実な人は周りからも誠実な人として映ります。そして、そのような人間関係も作ることができます。

 言葉に誠実になるためには、簡単なこと・確実にできることを言葉にすることからはじめることです。どんなに小さな目標でも言葉通りの結果が得られると達成感があります。それを繰り返すことで、自然と自分の言葉に誠実になっていきます。