· 

エピソード-18

マイストーリー

 人は春の桜や南国の珊瑚礁、満点の星空、雄大な大地など大自然に対して理屈ぬきに感動するものです。そして大自然だけでなく、動物やもちろん人に対しても感動を覚えます。人は本来、自然や動物あるいは芸術品などに対して感動を感じる心を持っています。これはそれぞれが本来の美しさ、輝きを放ち、それを人が感じ取り感動するのです。では我々一人一人のもつ美しさ、輝きとは何でしょう?

 人間全般としての目的は愛と感謝を広め合うことだと私は考えます。ですが、一人一人の細かい目的は十人十色です。人はそれぞれ自分だけの「マイストーリー」を持っています。生まれてから死ぬまでの全てのストーリーが決まっているという人もいます。いわゆる運命や宿命に似たものです。「マイストーリー」は自分ではなかなか分かりずらいです。そのヒントになることは、「なぜか感動してしまうこと」「なぜかやってしまうこと」「何年も遠ざかっていても、ある時ふと気になり再開してしまうこと」などです。そして理屈ぬきでやらざるを得ないような使命感にも似た感覚があります。

 「自分探しのセミナー」というのはありますが、探すものはズバリ「マイストーリー」です。自分の性格や適性の把握は二の次でしかありません。「マイストーリー」の中にいると、自分の中に不思議な力がみなぎり、協力者も現れます。最も人が美しく輝く時だからです。これは直接仕事の内容などにつながることもあれば、人間関係のようにどの環境でも行えることもあります。「マイストーリー」は全ての人が必ず持っています。