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エピソード-16

自分が主役

 人は周りの人と支え合って生きています。例え集団よりも個人優先の状況に置かれているとしても完全に一人という状況はありません。もしあるとしたら、誰も入らない無人島や山奥の奥地に一人で住むくらいです。そのため、周りの人と協力しながら生活しています。ここで、「自分のため」または「他人のため」という議論があります。ここで自分のために他人を傷つけたりすることは、本当の「自分のため」とは言えないでしょう。また他人のために自分を犠牲にして全てをささげることも、本当の「他人のため」とも言えないでしょう。これらの感覚は自己中心的であり、わがままであると言えます。

 人間社会において時と場合によっては他人のために動くことはあります。また他人のために動くことが好きな人もいます。ここで重要なのは見た目上他人のために動いていても、自分の軸は決してぶれていないことです。それはどんな状況でも「自分が主役」であることです。自分の世界では常に自分が主役なのです。「他人のために動いている自分」なのです。このように表現すると、「見返りを求めてる」「他人のために動く自分って偉い」という意見もでてきそうです。ですが、この考え自体が「他人を主役」にしてしまっているのです。それは他人からの評価で自分が決まってしまうからです。

 「自分が主役」とは周りに対してシェア、アウトプット、情報配信などをすることなどです。そこに見返りは求めません。もちろん相手が聞きやすい、理解しやすい表現をします。それが自分を大切にしながら、周りの人と協力関係を築いていくことです。そして本当に自分を幸せにできるのは自分だけなのです。