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エピソード-12

日々の基礎体力

 「基本が大事」とはどの分野でも言われることです。もちろん仕事においても当てはまります。ただ、何が「基本」となるかは業種や職種によって様々でしょう。それは、新しく配属されたところで最初にやってみたことや、練習したことなどかもしれません。そして、わりと基礎的なことは単純なものや反復して身につくことが多いでしょう。例えば、料理人であれば、最初は皿洗いから始まり、食材のカットや味付けなどを覚えていくでしょう。そして徐々に一人前になっていきます。多くの人は速く成長したいと思いがちですが、そのためには基礎は欠かせません。そして基礎体力は一日、二日ではなく、数か月から年単位の時間がかかることがあります。それだけの時間をかけて身につけたものは確実に自分に染みつていますし、他の人との優位性が持てるでしょう。さらにそうした基礎体力が十分にあれば、応用力や発想力もついています。新しい発想というのは他分野からのものだけではありません。その分野を十分に知り尽くしているところからも起こるのです。