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エピソード-7

相手は自分を映す鏡

 「相手は自分を映す鏡」という言葉を聞いたことがありますか。これはとても広い概念です。そのため、例えば、あなたの周りにいる好きな人、嫌な人を思い浮かべた時に、心の抵抗があるでしょう。「好きな人はいいけど、嫌な人が自分の鏡だなんて受け入れられない」そう思うかもしれません。でも安心してください。あなた自身とあなたが想像した嫌な人が同じ性格、人格とは言いません。多くの場合、そのような人はあなたに何かを気づかせるための存在であることがあります。これはあなたの意識の下にある無意識が引き起こしています。人の意識というのは通常考えたり感じたりする意識を顕在意識、それに対して自分では自覚のない意識を無意識と呼んでいます。そして、顕在意識と無意識では無意識の方が圧倒的に大きいのです。通常、身の回りに起こることはほとんど無意識が引き起こしているとさえ言われます。

 無意識の観点から嫌な人を見た時に、色々なタイプがあります。確かに自分では意識してなくても、誰かに、何かに対して同じ思いをさせていたかもしれません。または、あなたが本当の本当の本当にやりたいこと、すべきこと、行くべきところを気づかせているのかもしれません。