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エピソード-2

話し手と聞き手

 「コミュニケーションは得意ですか?」と聞かれたら、あなたはどのように答えますか?または、「コミュニケーションが得意な人とはどのような人ですか」と聞かれたらどのような人を想像しますか?例えばテレビなどで軽快なトークをする司会者などを想像されますか?確かにそのような人の話し方は上手で聞きやすいです。ですが、実はコミュニケーションとトーク・話は少し違います。コミュニケーションとは自分と相手の相互の意思疎通です。トークとはそのための手段の一つなのです。もちろん、相手にとって聞き取りやすい話し方、声の大きさ、話す速度、滑舌などはあります。しかし、これはあくまで話し手のことです。では聞き手はどうでしょうか。相手の目をしっかり見て時折うなずいたり、返事をしたりすることは、話し手からみればとても話しやすい相手になります。反対に横を向いたり何を話しても返事がなければ話しにくい相手になります。つまり、コミュニケーションは聞き手の役割も重要なのです。

 コミュニケーションにおける話し手とは相手に自分の意志や意見などを分かりやすく伝える側、聞き手とは話し手の意志や意見などを感じる側なのです。そこにはお互いに相手のことを想う気持ちが重要になります。