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エピソード-202

ほしいより認識

 何かを欲しがることは自然なことです。物が欲しい、名誉が欲しい、信頼が欲しいなどたくさんあります。形のあるものや形のないものまで様々あります。何かを欲しいと思うのは最低限の生活必需品もあれば、よりよい生活のためのものから、過剰なものもあります。仕事や生活において必要なものはたくさんありますが、それらが直ぐに手に入るわけではありません。顧客の信頼のように手に入るのに時間のかかるものもあります。手元にないため「○○が欲しい」と思うことが多々あります。そして、本当に達成したいことは目標としてかかげればよいのです。

 また、何かが欲しいと思うとき、同時に自分には「足りないものがある」と思う時があります。目の前に成果や結果がないのは確かですが、自分に足りないものがあると考えるのは別物です。達成できていない「結果」と達成できなかった「過程」を同じに見ています。もちろん結果と過程は関係していますが、それぞれ独立しています。さらに自分に足りないというおまけまで付けてしまいます。一見繋がっているようですが、繋がっていません。状況をしっかりとらえて認識する方が大事です。「ない」という現状に対向するために「現状認識」をします。現状認識から次の行動が生まれます。ほしいと唱えたり、足りないと嘆いてもあまり意味はないのです。

 

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